海外エンタメジャーナル by Sam

海外ドラマが好き過ぎてエンタメ業界に入ったSamが、海ドラの感想やセレブニュースについて綴るブログです。

『ビッグ・リトル・ライズ ~セレブママたちの憂うつ~』感想

ベストセラー小説を基に、ディビッド・E・ケリー脚本、リース・ウィザースプーンニコール・キッドマン主演で制作されたHBOのテレビドラマ『ビッグ・リトル・ライズ ~セレブママたちの憂うつ~』。

そう聞いただけでクオリティの高さが窺えますが、やはり期待を裏切らない秀逸な作品でした。

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Photo courtesy of HBO

◆あらすじ◆(若干ネタバレ有
舞台は高級住宅地カリフォルニア州モントレー。物語は小学校新1年生の子供をもつ母親たちを軸に進んでいきます。
メインキャラはマデリンリース・ウィザースプーン)、セレステニコール・キッドマン)、ジェーン(イアン・アミテージ)。
この3人に絡んでくるのが、子供の同級生の母レナータ、マデリンの夫エド、マデリンの"元"夫ネイサンとその妻ボニー、そしてセレステの夫ペリー
のちにこの中の誰かが殺人事件に巻き込まれることが示唆されます。

第1話では、小学校のオリエンテーションでレナータの娘アマベラがいじめに遭います。アマベラはジェーンの息子ジギーがやったと主張するも、ジギーは否定。この出来事から、母親同士(主役3人組 VS レナータ)の対立が始まり、本当のいじめっ子が不透明なまま話は続きます。

そして、物語が進むにつれ、主人公たちの抱える闇が描かれます。正義感が強く倫理の塊のようなマデリンが過去に不倫をしていたり、セレステは暴力夫との歪んだ夫婦関係に悩んでたり、ジェーンの息子ジギーはレイプによって出来た子供で父親が不明だったり。。。

赤字にした3つのポイントがこの物語の謎であり、最後まで見るモチベーションとなるわけです。

◆感想◆
・誰が死んで誰が殺したのか?
・誰がアマベラをいじめたのか?
・ジギーの父親は見つかるのか?
の3点が気になっていたものの、何の予想もせずぼんやり観ていたため、最終話は衝撃でした。
勘のいい人なら分かっていたかも知れませんが、私は「そういうことだったのかー!」と素直に驚いてしまいましたw

また、このドラマで印象深かったのが、舞台になったモントレー。(原作ではオーストラリアの架空の町。)
私は昔サンフランシスコに住んでいたことがあり、モントレーは近郊でしたが何もない田舎という認識でした。
が、このドラマを観て「モントレー行きたい!」と思わせるほど、見せ方が上手い。実際にディビッド・E・ケリーも視聴者にそう思わせることを意図したそうです。

マデリン達のたまり場だったフィッシャーマンズワーフにあるカフェでお茶したいし(実際の住人は滅多に行かないそうですが…)、f:id:samsjournal:20180211094032j:plain

オープニングにも出てくるビクスビー・クリーク・ブリッジ渡りたいし(実際は遠いので日常的に渡ることはないらしいですが…)、

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ビーチでワイングラス片手にピクニックしたい!(観れば分かっていただけるはず…!)

なんて思いながら観ていました。

括弧書きにあるよう、住民からすれば作り上げられた感はありますが、モントレーという舞台設定がこの作品をより美しく演出してくれたと感じています。

おまけに、音楽のチョイスも素晴らしい。オープニングはもちろん、エンディングの音楽も毎回洒落ています。

話数が少なく内容も分かりやすいので、サクっとオシャレで面白いドラマを観たい方にオススメです!
 
 (※旧ブログから記事移行しました)