『ペーパー・ハウス』シーズン1&2 感想:強盗グループのスリリングな脱出劇&人間ドラマは満足度100%!【Netflix】
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普段アメリカの番組しか観ないのですが、スペイン制作のドラマ『ペーパー・ハウス』にすっかりハマってしまいました!日本ではNetflixがパート1&2 全22話を配信しています。(原題La Casa De Papel, 英題:Money Heist)
ここまでの中毒性や興奮を感じたのは、『ブレイキング・バッド』や『ゲーム・オブ・スローンズ』以来かも知れません。その内アメリカでリメイクされるのではないでしょうか。
ブログに書いてなくとも多くのドラマを視聴していますが、今年観た中ではダントツですね。
2018年を振り返る時は、この作品があったことを覚えておこう。暫定1位です。
(4/19追記)
ネットフリックスの英語以外のTVシリーズとして、『ペーパー・ハウス』が過去最高の視聴率を獲得しました!
そして、同社のオリジナルとしてシーズン3の製作が決定。2019年の配信が楽しみです!
『ペーパー・ハウス』あらすじ
8人組の強盗団が、人質を取ってスペインの造幣局に立てこもった。首謀者は、計画を進めるためには警察すら手玉に取る。空前絶後の強盗事件の果てに待つものとは?引用:Netflix
『ペーパー・ハウス』感想
もう本当に、めちゃくちゃ面白かったです。毎エピソード見せ場があり、話が進むにつれてどんどん盛り上がっていきます!
綿密に練られた、見事な強盗計画
まず始めに「教授」と名乗る男が、それぞれ専門に長けた犯罪者8人を集め、綿密に練られた強盗計画を5か月かけて叩き込みます。
強盗団とはいえ、彼らが目指すのは誰も損しないこと。死者は出さず、誰からも奪わず、24億ユーロを手にすることが目的です。
そこで狙ったのは、王立造幣局。人質を取って立てこもり、新たに大量の紙幣を印刷させます。
強盗たちは本名を隠し、トキオ(東京)、ベルリン、リオ、ナイロビ、デンバー、モスクワ、ヘルシンキ、オスロといった都市の名前で呼び合っていますが、過去の話を打ち明けたり、恋愛をしたりと絆を深めていき、彼らの人間模様を見ていく内に、がっつり強盗側へ感情移入してしまいます。
犯罪者とはいえ、彼らもいち人間。
想定外のミスや仲間割れが起きる度に、失敗するんじゃないかと超ハラハラさせられます。
そんなに余裕こいてていいの?と思うこともしばしばですが、完璧ではない、人間らしさがスリルを生むのです。
しかし、彼らをまとめる教授は一枚上手。
細部まで計算し尽くした計画や、危機的状況に陥った際のスマートな対処は、見事としか言いようがありません。
そして、本人が言うように運がいい。
これはもうダメでしょ!という状況でも、偶然が重なってピンチを脱却。
ご都合主義ではなく、上手く考え抜いたな~と感じました。スリルと安堵を与えてくれた、製作側に拍手!
恋愛関係がストーリーを左右する
しかし、教授さえ予測していなかった展開が1つ。
それは、事件を担当する女性警部のラケルとの関係。
教授は変声器をつかいラケルと電話で取引する一方、事件の外では偽名で彼女に近づきます。そして、想定外にその距離はどんどん近くなっていくのです。
2人とも事件に集中しろや!と思いつつも、ノンストップで深みにはまっていく過程を見ていたら・・・最終的には「素敵」の一言(笑)。
このドラマを犯罪サスペンスと1ジャンルでくくるなかれ、実はラブロマンスが満載だったりします。
いつもなら恋愛なんていらんわ!と思うのですが、本作に関しては重要な要素でもあります。
強盗グループ内にはトキオ&リオの年の差カップルがいて、人質のアルトゥーロ&モニカは不倫関係にあり、警察側ではラケルに同僚が好意を抱いており、人質&強盗で惹かれあう者たちも出てきます。
それぞれの関係がストーリーに大きく影響してくるので、なかなか見ごたえがあります。
とにかく最高!
深く濃く描いた人間模様、教授VS警察の頭脳戦、そしてスピーディーかつスリリングな強盗・脱出劇を22エピソードにギュッと凝縮し、最初から最後まで存分に楽しませてくれました。(※本国では1話長めの全15話)
性別や世代を問わず、是非おすすめしたい作品です!
おまけ
トキオ役を演じる、ウルスラ・コルベロ。本当に美し過ぎます!
身勝手な行動で取り返しのつかない事態を起こす、無鉄砲なキャラなのですが、腹が立たないのはトキオのビジュアルが最高だから!
美人でカッコよく、スタイルも抜群。『レオン』マチルダを彷彿とさせるボブヘアが超絶似合う。
ウルスラは1989年8月11日生まれの28歳で、スペインのTVや映画を中心に活躍中の女優さんです。
日本でお目にかかる機会が少ないのは残念ですが、今後出演作が配信されるようであれば絶対チェックします!
そして、役としてさらにイケているのはナイロビ!
「家母長制だよ」というセリフを吐く、このシーンは本当にかっこよかった。
ナイロビを演じるのはアルバ・フローレスという女優さんで、1986年10月27日生まれの31歳。
スペインでは『Vis a vis』(英題:Locked Up)という刑務所のドラマでもお馴染みらしく、3つのアワードで助演女優賞にノミネートされ、1度受賞を果たしています。
『Vis a vis』では殺人罪で懲役5年の囚人を演じているので、ナイロビ同様に犯罪者役がハマっていそう。
IMDbのスコアは8.3の高評価だし、こっちも見てみたいな~。
最後に
モスクワ&ナイロビ&デンバー&教授&トキオ&ベルリンの写真で締めさていただきます。
ここまで読んでいただきありがとうございました!