海外エンタメジャーナル by Sam

海外ドラマが好き過ぎてエンタメ業界に入ったSamが、海ドラの感想やセレブニュースについて綴るブログです。

ドラマ『KIZU-傷-』第1話感想:新たなHBOの名作!新聞記者が故郷で起きた少女殺人事件の謎を探るミステリー。【Sharp Objects】

Photo by Star Channel

2018年アメリカで大ヒットしたHBOのドラマ『KIZU-傷-』(原題:Sharp Objects)。

とうとう、日本でも10月15日~スターチャンネルで放送が始まりました!

実は原作となったギリアン・フリンの同名小説を9月に読み終えたばかりなのですが、

普段小説を読まない私さえ物語にグイグイと引き込んだ傑作ミステリーでした。

ドラマ版には作者のギリアン・フリンもエグゼクティブ・プロデューサーとして加わり、『バフィー 恋する十字架』や『UnReal』でおなじみのマーティ・ノクソンが製作総指揮を務め、スタジオはHBOということで、クオリティは保証されていると言ってもいいでしょう!

すでにオチを知っているものの、小説を読んでから観ると、twist&twist!な本作の「あのシーンはどう描かれているのか?」と更に期待が高まるばかりです。

それでは以下、『KIZU-傷-』第1話の感想(ネタバレ有)です。(次回は、最終話まで観てから更新します。)

『KIZU-傷-』あらすじ

ミズーリ州セントルイスの新聞記者カミールは、故郷ウィンド・ギャップという小さな町で起きた少女殺人事件と少女行方不明事件を、連続殺人事件とみて取材するよう編集長に指示される。家族と疎遠のカミールは渋々帰省するが、目にするあらゆる物が過去の忌まわしい記憶を呼び起こし始める。特に妹を失った辛い思い出が事件に重なり葛藤する中、彼女は捜索中だった少女の遺体発見現場に偶然居合わせる。

引用:スターチャンネル

 『KIZU-傷-』第1話:感想【ネタバレ有】

※以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。

冒頭で2人の少女がローラーブレードで道路を走り抜ける―

後からわかるように、主人公カミールと妹のマリアンですね。

カミールが少女時代を回想しているわけですが、卑猥な写真が飾られた小屋や亡くなった妹との思い出から、この町も家族も「何かしら問題があるのだろう」というただならぬ雰囲気がうかがえます。

そんな故郷ウインド・ギャップで少女殺人&失踪事件が発生。カミールは上司の命令で、事件の記事を書くため一時的に帰省します。

原作ではシカゴの新聞記者だったのですが、ドラマではセントルイスなのですね。 

田舎から都会に移り住んだということで、シカゴの話はよく話題に上っていたのですが…あえてセントルイスにした理由は不明。

他にもキャラクターの登場の仕方など微妙な違いはあれど、町や登場人物たちの独特な空気感を忠実に再現していることには感激!

画面に映し出された世界観は、原作を読んだ時に覚えた感覚とほぼ同じでした。

そしてなんといっても、劇中で流れる音楽が良い!!

ドラマ版は音楽にこだわっているということで、2話以降もぜひとも注目したいところ。(レッド・ツェッペリン多用とのこと。)

ちなみにキャスティングに関しては、エイミー・アダムスの演技が素晴らしいのは言うまでもないのですが、カミールが今30代(のはず)で昔は町一番の美人だったという設定を考えると、「う~ん・・・?」と引っかかっていました・・・(失礼)。

しかし!調べたらエイミー・アダムスって昔「ザット70'sショー」に出ていたらしく、高校生役を演じていた当時の写真がめちゃくちゃ可愛い。ザ・ブロンド美人。

ゆえに、彼女はカミールにピッタリの見事なキャスティングということで納得しました(笑)。(現在44歳という点は目をつぶります・・・)

その他には、冷たい母アドーラや、いかにもワルい異父妹のアマは原作のイメージそのもの。

小さな田舎町に、大金持ちの美人ファミリーがいたらそりゃ目立つし、町を出ても住人からは覚えられていますよね。映像であらためて見ると、非常に興味深い家族だなあ、と・・・。

さらに、カンザスシティ出身の刑事ウィリス、ジョン、ジャッキー、アンの父など、第1話に登場したキャラだけでも気になる人物ばかりでしたね。

もちろん、誰が犯人なのかアンテナを張って見ていきたいところですが、

彼らがカミールとどう絡んでいくのか?

事件や被害者とどう関係しているのか?

そして、最後に映し出されたカミールの傷のように、今後この町でどのような「傷」が出てくるのか?

という部分にも注目です。

原作を読んだ者としても、この先がドラマ版でどのように描かれているのか気になって仕方がありません。作品に対する日本での反応も楽しみ!

というわけで、2話以降にも期待。純粋にドラマとして楽しませていただきます!

登場人物/キャスト情報

カミール・プリーカー(エイミー・アダムズ)

アドーラ・クレリン(パトリシア・クラークソン

アマ(エリザ・スカンレン)

ウィリス刑事(クリス・メッシーナ

ヴィッカリー署長(マット・クレイヴン)

ジョン・キーン(テイラー・ジョン・スミス)

ジャッキー(エリザベス・パーキンス

アラン・クレリン(ヘンリー・ツェニー)