『サブリナ: ダーク・アドベンチャー』予想以上にダーク!旧『サブリナ』と比較しながらのネタバレ感想。【Netflix】
Instagram / Chilling Adventures of Sabrina
Netflixオリジナル『サブリナ: ダーク・アドベンチャー』全10話観ました!
予想以上にダークな内容で、今のZ世代に向けたスタイリッシュなゴシックホラーに仕上がっておりました。
魔女のドラマって大まかにコメディ系かオカルト・ホラー系に分かれると思いますが、
1つの世界観が両方のジャンルで存在するのがサブリナ。
かつ、どちらも面白いというのはレアだと思います。
原作も2つあり、70年代に出版されたコミック ”Sabrina the Teenage Witch” が『サブリナ』、2014年に出版されたダーク版 ”Chilling Adventures of Sabrina” が『サブリナ: ダーク・アドベンチャー』の基になっています。
ゆえにリブートというわけではないのですが、やはり比べずにはいられない!
というわけで、旧&新サブリナの違いをベースに感想を述べていきたいと思います!
※以下、『サブリナ: ダーク・アドベンチャー』のネタバレを含むので、ご注意ください。
『サブリナ: ダーク・アドベンチャー』あらすじ
人間&魔女のハーフのサブリナは、普通の高校に通い、ティーンらしい日々を送っている。
しかし16歳の誕生日を迎えると、闇の洗礼を受けて「人間」の人生か「魔女」の人生どちらかを選ばなくてはならない。
ボーイフレンドや友人たちと離れたくないサブリナだが、魔法の力を手に入れたいという思いや周りのプレッシャーから、人間 or 魔女という選択肢の間で葛藤する。
『サブリナ: ダーク・アドベンチャー』感想【ネタバレ】
違い①:最初からサブリナは人間&魔女のハーフだと自覚している。
旧サブリナでは16歳の誕生日当日になり、初めて人間と魔女のハーフであることを知らされますが、本作のサブリナはすでに自分の正体を認識しています。
誕生日が来る前に、今まで通り人間としての人生を歩むか、魔力を得て年を取らない魔女としての道を選ぶか、決断しなくてはなりません。
知らなかったらまだしも、叔母たちの魔法を見て育ったのだから、決断に迷いが出るのは無理ないかも。
結果的に、一見いいところ取りな人間・魔女の両方をかじる日々が始まったものの、その半端さがサブリナの弱みとなりつつあるのが皮肉なところ…。
違い②:人間と魔女の学校に通う二重生活を送る。
旧サブリナは転校生として普通の高校に通いながら、叔母たちや本から魔法を学んでいましたが、本作では人間と魔女の両方の学校へ通うことに。
ゆえに今回は、最初から高校で彼氏や親友など交友関係が築かれていたため、魔女学校で「転校生」という立場に置かれます。
意地悪な女子グループとは、いじめっ子 vs いじめられっ子の構図とは一味違う関係性が描かれていくのも興味深いところ。
また、転校生サブリナに興味を持つニックという存在も、ハーヴィーとの関係に影響をもたらすかも知れませんね。
違い③:サブリナの両親は亡くなっている。
離れて暮らす両親がたびたび登場していた旧サブリナとは異なり、本作では両親が事故で亡くなっています。
よって、魔法の修行のため叔母たちの家に居候しているのではなく、ゼルダ&ヒルダが両親の代わりとしてサブリナの面倒を見ているよう。
両親の死因「事故」には陰謀説がありそうですし、過去のストーリーにまだまだ秘密がありそうな予感。
ミステリアスなスペルマン家の歴史には今後も注目です。
違い④:ゼルダ&ヒルダの関係がシビア。
ゼルダといえば真面目で堅く責任感の強い叔母(美人)、ヒルダといえば自由で楽しく少々責任感に欠けた叔母(お笑い系)という印象で、姉妹関係もカジュアルでしたよね。
しかし本作では、ゼルダは非常に厳しくダークな性格で、学生時代に容赦なくヒルダをしごいていたり、今でも気に食わないと殺して土に埋めたり(復活しますが)と、姉妹の力関係がしっかり描かれています。
S1を見た限りでは、比較的、ヒルダが”善"、ゼルダが”悪”寄りな印象。
話が進むにつれ、姉妹関係も大きく変わっていきそうですね。
違い⑤:猫のセーレムが言葉を話さない。
サブリナといえば、おしゃべりで皮肉の効いた黒猫のセーレムが名物でしたよね。
あの、セーレム、が!!!
・・・本作では言葉を話しません。
確かに、セーレムがあの調子で話したらコメディ色が強くなるし、真面目に話されても旧サブリナファンは戸惑うのでしょうが(笑)。
ちなみに設定も異なり、以前の「世界征服を企てた罪で、猫に変えられてしまった魔法使い」ではなく、「魔女に仕える使い魔」とのこと。
シーズン2以降で話すようになるか気になりますが、今回は本物の猫を使って撮影しているようなので、
セーレムの登場回数が増えると、猫アレルギーのキーナン・シプカ(サブリナ役)との絡みで苦労しそう・・・。
違い⑥:ハービーの一族は魔女ハンター。
ハービーといえば、優しくて少し抜けてるスポーツマンでしたが、本作ではコミックや絵を描くのが好きな少々オタク寄り。
特徴が異なるだけでなく、本作で彼の一族は魔女ハンターとのこと!
まだ本人は気づいていませんが、今後魔女としてのサブリナと対立…なんて展開にもなり得ますね。
コメディでは彼のおバカっぷりが魅力だったものの、シリアスなキャラで無知な感じを出されるとあまり魅力を感じないなあ…。
さらに、ホラーでありながらフェミニズムを描く本作では、サブリナの行動力やたくましさが男らしく描かれているので、ハービーが余計女々しく映っちゃうんですよねえ。(Sorry!)
違い⑦:親友たちがサブリナの正体を知る。
旧サブリナでは、友人たちに正体を知られてませんでしたよね。
一方、本作では、親友の1人ロズがカニングという能力で不思議なビジョンが見えるようになり、サブリナが魔女だと気付いてしまいます。
友人たちも関わってくる辺り…なんだか『ヴァンパイア・ダイアリーズ』を連想しません?
ヴァンパイアの主要キャラから普通の人間が減っていったように、
サブリナについても、魔女、能力者、ハンターだらけで純粋な人間キャラはいなくなりそう。
違い⑦:サブリナが禁断の魔術を使う。
旧サブリナには可愛らしい魔法しか出てこなかったものの、今回はサブリナが1人殺して1人生き返らせるという禁断の魔術を使います。
魔女は生き返るからとはいえ、生贄としてアガサの首を切って殺すとか、カワイイ顔して残酷!
まぁダーク版を謳うのであれば、これぐらいはしないと満足できませんが。
危険を冒した結果として、さらに酷な展開となり、闇は深まっていくばかり。かわいそうなサブリナ&ハービー・・・。
違い⑧:ダーク&スタイリッシュ&フェミニスト。
キャラクターの名前や相関図がかぶるだけで、もはや別の物語と言ってもよいでしょう。
明るくハッピーなコメディ『サブリナ』がダークになると聞いて、どんなものか?と気になっていましたが、旧サブリナのエッセンスを少々残しつつ、完璧なダーク版に仕上がっていたと思います。
残酷な描写はあってもやり過ぎではなく、ティーンドラマ×ホラーのバランスが絶妙で、大人でも十分に楽しめる作品でした。
そして女性としては、フェミニズム関連の問題にタックルし、強い女性キャラがバンバン登場することも嬉しく思います^^
また、『リバーデイル』のクリエイターが手掛けただけあり、本作もスタイリッシュ。
オープニングのアニメーションもイケてましたし、ファッションについてもブレア・ウォルドーフ以来のヘアバンドブームが来るのでは?と予感しています(笑)。
そして…新たなサブリナ役に息を吹き込んだキーナン・シプカが素晴らしかった!
『MADMEN』や『フュード 確執』でもそうでしたが、少し影のあるティーンエイジャーの役が本当に上手い。ダーク版サブリナ役は、彼女以外にいないでしょう!
シーズン2は2019年!
『サブリナ: ダーク・アドベンチャー』は、シーズン1を撮り終えた後すぐ、シーズン2の撮影に入ったとのこと。
現在、絶賛撮影中なので、遅延なく来年10月にS2が配信されることと思います!
キャスト情報については、以下の記事でまとめましたのでご参考までに^^
ファン必見!『サブリナ: ダーク・アドベンチャー』キャストのプロフィールまとめ
おまけ
以下の動画で、『サブリナ』キャストが『サブリナ: ダーク・アドベンチャー』を観た反応が見られます!ハービーが別人になってたのが衝撃(笑)。