『グレイズ・アナトミー』エレン・ポンピオが年収22億円を稼ぐ女優になった道のり。
『グレイズ・アナトミー』で主人公メレディス・グレイ役を演じるエレン・ポンピオが、2シーズンの契約を更新したと報じられました。
と同時に、彼女がいかにして年2000万ドル(約22億円)も稼ぐ女優になったのかを語り、大きな話題を呼んでいます。
ハリウッドで稼ぐ"女性"として学んだこと
『グレイズ・アナトミー』はメレディスを主役に現時点で14シーズン続いていますが、シーズン3の後、番組を去るか、契約延長するか、2つの選択肢がエレンに与えられました。
これ以上良い役を見つけること、この業界で女性が男性と同じだけ稼ぐのは難しいことを理解していたエレンは、番組に残ることを選びました。
現在のエレンは年収2000万ドルのハリウッドで最も稼ぐテレビ女優。彼女がここに至るまでに学んだのは、自分にその価値があればよりよい条件を求めるのは欲張りではないということ。
元共演者パトリック・デンプシーの存在
エレンにとって、元共演者パトリック・デンプシーの降板は交渉を有利に運ぶチャンスでした。何年もの間、番組側は彼の存在を利用して「パトリックが居るから、あなたは必要ない」というスタンスをとっていたそう。
番組タイトルは『グレイズ・アナトミー』でグレイ役を演じているのだから、パトリックより自分に5000ドル多く支払うよう要求したこことがあるとエレンは言います。スタジオは拒否したものの、彼女は番組辞めることも、野望を諦めることもしませんでした。
主張、交渉、そして勝利
彼女の言い分はこうです。
- 『グレイズ・アナトミー』は自分の番組で、自分がナンバーワン。
- 男性が原因で素晴らしい役を諦めることはない。
- 私の家なんだから、男性に自分を追い出させるようなことはしない。
昨年、クリエイターのションダ・ライムズがNetflixと契約し、本作の日々の業務から退くと発表しました。そこでエレンは、ションダに今後も番組が続いてほしいなら、自分に番組の裁量権やオーナーシップを与えてほしいと伝えたそうです。
結果として、ギャラのアップおよびエレンを本作のプロデューサー&スピンオフ作品の共同エグゼクティブプロデューサーとして起用することで両者は合意しました。
こうして、遂にエレンは長年望んできたものを自ら勝ち取ったのです。
彼女は次のように語りました。「私はただ今という時に留まり、謙虚であり続け、感謝し続け、1日1日をそのまま受け取るよう努めてきただけよ。」
働く女性の未来
彼女のエピソードは、全てのワーキングウーマンに力を与えるでしょう。
女性であっても、男性と同等もしくはそれ以上稼ぐことは可能なのです。実際にそういう人たちは沢山いますし、それは当然のこととして認識されるべきです。
男女関係なくその人に値する対価が支払われ、”女性より男性の方が稼ぐ” というステレオタイプが無くなる、そんな世の中になればいいと心から願います。
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