海外エンタメジャーナル by Sam

海外ドラマが好き過ぎてエンタメ業界に入ったSamが、海ドラの感想やセレブニュースについて綴るブログです。

『ダイエットランド』全話見た感想:スッキリしない終わり方!

『ダイエットランド』全話見終えました!

1&2話(感想はこちら。)を観た後は、「これは面白い!」と今後の展開を楽しみにしていたのですが、最終話まで見てみると・・・「結局何が言いたかった?」とモヤモヤした感覚が残ります。

以下、『ダイエットランド』全話見た感想です。

『ダイエットランド』全話見た感想(ネタバレ有)

※以下、『ダイエットランド』のネタバレを含みます。

まず第一に、プラムが好きになれませんでした・・・。

「デイジー・チェーン」編集長のゴーストライターからカライオペの一員になり、最終的には「ジェニファー」に加入したプラム。

10エピソードを通して彼女の大きな変化を見届けることはできましたが、方針がブレブレな気がします。成長過程とはいえ、関わる人間に流され過ぎでは?

孤独を嫌うゆえか、カライオペとの間に亀裂が入った後は、ずっと避けてきたぽっちゃりフェチ男の家に行き、ひどい目に遭ってしまうし…。決意を固められない、フワフワした感じが好きになれなかったです。

一点よかったのは、ブログで「自分はキティのゴーストライター」だと名乗ったこと。

しかし結局「デイジー・チェーン」でインタビュー受けることで和解となり、この出来事はカライオペと対立するきっかけにしかなりませんでしたね。

暴露をきっかけに大物になり、プラムの人生が変わる…となればワクワクしたかもしれませんが、ジェニファー放ったらかしにしてたらストーリーの主旨が変わってしまうので仕方ないか^^;

 

また、このドラマにおいて、プラムの「肥満」は付いて回る重要な要素ですが、結局「太っている女性」に関してどういうメッセージを伝えたいのか掴めませんでした。

予定していたバイパス手術をやめて、ありのままの自分を受け入れることを正とするのかと思いきや、見知らぬ人にデブ扱いされて殴られたり、のちにプラムの仲間となったジェニファーのメンバーにまでも「太っているから足手まとい」だと言われたり、本作を見る上で肥満をどう捉えていいか分からずじまい。

そんな中で、一番正論を言っていたのは親友のスティーヴン。少し動いただけで息切れするプラムを「健康的ではない」と心配していましたが、実際にアメリカでは5人に1人が肥満で亡くなっていることを考えると、これに尽きる気もします…。

 

そして「ジェニファー」の役割ですが、今のところ、世の男性たちに恐怖を与えたり、女子大生の自殺者を生み出しただけ。

最初は完璧に統制された過激派集団かと思いましたが、その内部はメンバー同士で意見が割れたりと混とんとしており、意外とまとまりはなし。

終いには1人の顔が割れて報道されてしまうし、別の1人は警察に撃たれてしまうし、あれよあれよとピンチに陥ってしまいました・・・。

 

以上のことから、フェミニズムという観点で現代社会を皮肉る作品ではありますが、真に何を伝えたいのかが今ひとつ分からず、大した盛り上がりもなく、結局何が言いたいのか曖昧なまま終わってしまった印象です。

 

また個人的にですが、もう少しコミックリリーフ入れてほしかった!

ダークコメディというジャンルですがコメディ感が少なく、ダークな要素ばかり強くなっていったので、もう少し軽さを取り入れてくれたら良かったかと…。

エラディオやカフェ店員のベン辺りを有効に活用して、心の休まるシーンを提供してくれたら、物語にメリハリがついてベターだったかも知れません。

 

『ダイエットランド』シーズン2への更新はまだ決まっていませんが、続きが気になる方も多いと思うので、ピックアップされたら是非つぎで挽回してもらいたいです。

 

(9/21追記)

視聴率が伸びなかったため、シーズン2への更新は見送るそうです。

まぁ分からなくもないですが、スッキリしないまま終わってしまったのは残念!