海外エンタメジャーナル by Sam

海外ドラマが好き過ぎてエンタメ業界に入ったSamが、海ドラの感想やセレブニュースについて綴るブログです。

『The Good Fight/ザ・グッド・ファイト』シーズン1感想:グッド・ワイフ見てなくてもハマる!最高のリーガルドラマ。

Photo by CBS

乗り遅れましたが、今『The Good Fight/ザ・グッド・ファイト』にものすごくハマっています。

本作は2009~2016年まで続いた大人気ドラマ『グッド・ワイフ』のスピンオフで、リリース直後はTwitterのTLが『ザ・グッド・ファイト』の感想だらけになるほど話題になっていましたが、

自分は『グッド・ワイフ』を数話しか見たことがなかったので、なかなか踏み切れずにいました・・・。

しかし、「グッド・ワイフ見ていなくても面白い」という声をチラホラ聞き、「それなら…」と始めてみたら、めちゃくちゃ面白い!!

ずっと見ていられる・・・というか、ずっと見ていたい!これぞ、リーガルドラマの真骨頂!

本当にオリジナルを見ていなくても楽しめる作品なので、その点が気がかりな人には是非見ていただきたいです。

以下、ネタバレなし『The Good Fight/ザ・グッド・ファイト』シーズン1の感想です。

『The Good Fight/ザ・グッド・ファイト』シーズン1:あらすじ

大手弁護士事務所のパートナー ダイアン・ロックハートは、トランプの大統領就任演説を見て絶望。

辛い現実から逃れるためフランス移住を決め、事務所のパートナー達にリタイアを宣言する。

ところが、友人であるヘンリー・リンデルが巨額投資詐欺で逮捕され、ファンドに出資していたダイアンは破産してしまう。

引退はあきらめざるを得なくなるが、パートナー達から復職を拒否され、他の弁護士事務所からも見放される。

そんな中、黒人中心で構成される法律事務所のパートナー エイドリアン・ボーズマンが、ダイアンを救済する。

一方で、ヘンリーの娘マイア・リンデルは、ダイアンがいた事務所に新米弁護士として就職したものの、親の詐欺事件が原因でクビになってしまう。

マイアのゴッド・マザーであるダイアンは彼女の才能を信じ、エイドリアンの事務所に招き入れ、2人は新たなスタートを切る。

『The Good Fight/ザ・グッド・ファイト』シーズン1:感想

シーズン1は「巨額投資詐欺」という大きな軸があり、その影響と真相を中心として、様々な事件、恋愛、人間模様を見応えたっぷりに描いています。

一つ目の影響は、『グッド・ワイフ』のメインキャラであり、本作の主人公ダイアンが破産し、別の事務所へ移ったこと。

私は本家を見ていませんが、見た人なら「あのダイアンが!?」となったのでしょう。そして、ちょっとショックを受けたりしたのでしょう?

分かります・・・もう1話目で彼女を好きになりましたから!

 
 
 
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ダイアンのクールさ、頭の良さ、笑い方、何をとっても素敵!

リンデルの詐欺被害に遭ったにも関わらず、その娘を新しい事務所へ引き入れる面倒見の良さもGood。

ちなみに、民主党支持のダイアンはトランプ政権樹立にショックを受けて引退を決意しましたが、脚本が仕上がった当初はヒラリーの勝利を予想していたため、

元々は「初の女性大統領誕生!→よかった、これで安心して引退できる。」という筋書きだったそう。

しかし予想に反する展開となり、現在のシナリオに変更。結果として、その後のストーリーも反トランプ丸出しに仕上がっています。

 

そして、最も大きな影響を受けたのは、マイア。

 
 
 
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親が投資詐欺で捕まったことで、大手事務所を追い出されるわ、被害者たちに責められるわ・・・などと、とばっちりを受けまくり。

事件の真相を調べる内にあらゆる裏切りも目にし、普通のメンタルの持ち主なら打ちひしがれていたと思います…。マイアの強さは見習いたいほど。

ダイアンはもちろん、ルッカ、マリッサなど周りのサポートが手厚いのも、彼女の実直な人柄やスマートさが買われたからでしょう。

マイアを演じるのがローズ・レスリーなので、最初はついGOTのイグリットがチラつきましたが、どんどん彼女の味が出てくるにつれ、次第にその影は消え失せました(笑)。

 

事件の真相としては、「ヘンリーは本当に詐欺をはたらいたのか?」という白黒だけでなく、様々な秘密が暴露されていきます。

詳細は伏せますが、次から次へと興味をそそる展開に振り回されっぱなし。

シーズン1の核となるこのストーリーは、最後まで目が離せません。

 

そして、ダイアン達が扱う訴訟に関しては、タイムリーに時事ネタを取り入れるのが上手い!

警官の暴行事件、フェイク・ニュース、オルタナ右翼、サイバー・テロなど、現実世界で起きている様々な問題をストーリーに落とし込み、皮肉を加えながら興味深いドラマに仕上げています。

また同時に、アメリカ政治にも真正面から突っ込んでいて、

リーガルドラマでありながら政治と時事ネタもガッツリ扱い、恋愛や人間ドラマの要素もあり…と、こんな見応えあるTVシリーズはなかなか無いですよ。

登場人物に関しても、

  1. 頭が切れる
  2. 茶目っ気がある
  3. 人情味がある

の三拍子揃ったナイスキャラばかりで、もう最高!検察のコリンも含めて、キャラクターほぼ全員好きです。

誰が画面に映っていても嬉しくなるドラマって、かなり貴重だと思います(真剣)。

『グッド・ワイフ』を見てなくてもOK!

本家『グッド・ワイフ』を見た方がより楽しめると思いますが、知らなくても最っっ高に面白いです。

主人公の名前が「アリシア」ということだけ、押さえておけば良いのではないでしょうか。

ただ、本家に出てきた依頼人や検察がコチラに登場しても、「あのキャラが出てきたー!」という興奮はありません。

しかしバックグラウンドを知らなくても、今の物語に影響はないので心配ご無用です。(グッド・ワイフを見た人にとっては「知ってなきゃダメ!」なキャラ達かもしれませんが、知らずに見ても何ら問題ありませんでした。)

本来ならば、オリジナル→スピンオフの順が理想的ですが、『グッド・ワイフ』は20話超え×7シーズンと相当長いのでハードル高すぎ。

本当に『グッド・ファイト』から始めてもOKなので、その点で迷っている方がいればオススメしたいです!

『グッド・ファイト』キャスト名

ダイアン・ロックハート役:クリスティーン・バランスキー

マイア・リンデル役:ローズ・レスリー

ルッカ・クイン役:クーシュ・ジャンボ

マリッサ・ゴールド役:サラ・スティー

エイドリアン・ボーズマン役:デルロイ・リンドー

ジュリアス・カイン役:マイケル・ボートマン

バーバラ・コルスタッド役:エリカ・タゼル 

ジェイ・ディパーシア役:Nyambi Nyambi 

コリン・モレロ役:ジャスティン・バーサ

ヘンリー・リンデル役:ポール・ギルフォイル

レノア・リンデル役:バーナデット・ピーターズ