海外エンタメジャーナル by Sam

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『グレイズ・アナトミー』シーズン14 第10話 あらすじ&感想【ネタバレ】:ポールひき逃げその後&エイプリルの心の変化

photo courtesy of abc 

第10話はエイプリルが主役の回でした!

彼女は信心深いキャラとしてお馴染みで、子育てについてジャクソンと意見を対立させていた時は、その自己中さにイライラしたのを覚えています。

しかし今回は、エイプリルが数人の患者との関わりを経て、神への信仰心に疑念を抱く展開に。

以下、『グレイズ・アナトミー 』シーズン14 第10話の感想です。

 

グレイズ・アナトミー』シーズン14 第10話:あらすじ

ひき逃げでポール・スタドラーが担ぎ込まれる。メレディスはポールの様子を呆然と見ているアレックスとジョーに詰め寄るが、2人は何もしていないと言う。ポールの処置を行なったエイプリルはその後、産気づいた妊婦カリンを担当。赤ん坊を取り上げるが、彼女はエイプリルがかつて捨てた婚約者マシューの妻だった。さらに、ERに鍵を忘れて自宅に窓から入ろうとして、警官に撃たれた12歳の少年エリックがERに搬送されてくる。

引用:WOWOW

グレイズ・アナトミー』シーズン14 第10話:感想(ネタバレ有)

 ※以下、 『グレイズ・アナトミー』シーズン14 第10話のネタバレを含みます。

冒頭はエイプリルのナレーション。

聖書に登場するヨブが、使者から家畜と使用人と10人の子らが全て死んだと告げられても、神に忠実に苦難に耐えた。信仰を試されて合格した。という話から始まりました。

今回は、信心深いエイプリルが、4人の患者との関わりによって信仰を試されることになります。

ひき逃げされたポール

まず、ポールのひき逃げとジョー&アレックスは無関係でした!

ポールがジョーの名刺を持っていたため、彼女に連絡がいっただけだとのこと。そりゃそうですよね^^;

ポールの処置はエイプリルが対応し、メレディスから「死なせちゃダメ」と念押しされます。

ジョーとジェニーはお互いを犯人と疑っていたので、一波乱あるかと思いきや、ジェニーは完全に目が覚めていて良かった!やっぱりポールから同じようにDVを受けていたのですね。
暴力を受けても「自分が悪い」と洗脳されてしまう感じは、実際に被害を受けた人じゃないと分からないんだろうな。

そして、ポールは無事手術が終わったものの、ジェニーから「警察に話す」と言われて逆上して立ち上がり、頭を打ち付けてしまう。

その後どうなったかというと・・・続けて頭を打ったことで脳死状態に。まさかの展開!

そこで、生命維持装置を外すかの判断を任されたのは、まだ法的に妻であるジョー。その事実に気づき、爆笑→号泣で忙しい。いくらなんでも笑っちゃダメでしょう(笑)。
最終的に、ジョーはポールをドナーとして臓器提供することに。

ジョー vs ポール編は、アレックスも入ってもう少し泥沼化するかと多いきや、こんな形であっさり終わるとは思いませんでした!

前半のミーガンやアメリアの話もさっさと終わったし、グレアナ14の展開の早さは素晴らしい。

妊婦の患者はマシューの奥さん! 

病院に予定日3週間前の妊婦が運び込まれ、最初にエイプリルが対応。

後から夫が駆け付けると・・・なんと、それはマシュー!

マシューというのは、以前エイプリルと婚約していたが、結婚式当日逃げられてしまった(ジャクソンとね)可哀想な救命隊員。他の人と結婚して、子供も授かって幸せ真っただ中だったようです。

赤ちゃんは心臓に問題があったものの、担当医のアリゾナが無事救う。

しかし、奥さんのカリンは産後に痛みを訴え、エイプリルが原因と思われる血の塊を処置するものの、最終的にHELLP症候群(妊娠中)になり死亡。

この症状は、適切に管理されていないと、死亡率3割らしいです。

エイプリルにとって、カリンは自分が置き去りにした元婚約者の最愛の人であり、アリゾナ不在の間に彼女を管理していたのは自分。このショックの大きさは計り知れませんね…。

泥棒と間違われ、警察に撃たれた少年

グレアナが「Black Lives Matter(黒人の命も大切)」を取り上げました!

12歳の少年エリックが、鍵を忘れたため何とか自分の家に入ろうとして、泥棒と間違われ警察に発砲されてしまったというケースです。

ジャクソンとベイリーが警察を非難する中、エイプリルは「場所が高級住宅街だし…」と若干の理解を示そうとする。(この人こういうとこあるからイヤ…。)

すると、ジャクソンも子供の頃手錠をかけられた経験があると話します。裕福な家庭環境に生まれても、差別的な扱いを受けるのは変わらないようです。

残念ながら、この少年も亡くなってしまうんですよね…。

"人種差別"はないと言い張る警察に、ジャクソンは「"先入観"が死を招く。幸い先入観も警察のプロトコルも変えられる。」と力強いスピーチ。これにはエイプリルも警察に対して怒りを示します。
そして、この一件を受けて、ベイリーとベンは、息子のタックに警察から疑われた場合の対応方法を教え込みます。

海外ドラマでは度々人種問題が取り上げられますが、今回のグレアナのエピソードでは「無実の少年が死ぬこと」でこの問題の重さを描き、私号泣・・・。

(人種差別に関連して、Netflixドラマ『親愛なる白人様』についても書いています。)

罪悪感で右手を切り落とそうとした青年

今回の患者で唯一死ななかったのは、マスターベーションした罪悪感から片手を切り落とそうとしたキリスト教信者の青年デヴィッド。(痛い!)

彼は聖書についてエイプリルに聞きたいことがあると、質問を浴びせていきます。

エイプリルが「聖書には比喩があるから、文字通りに受け取らない。理にかなう範囲にとどめるの。」と話すと、デヴィッドは「聖書が作り話なら、何の意味がある?」と問い、彼女は言葉に詰まってしまいます。

これまでエイプリルの信心深さアピールに何度もイライラさせられましたが、この日の出来事とデヴィッドとのやり取りから、彼女の考え方に変化が起きそう。

エイプリルの最悪な一日は終わる・・・

立て続けにエリック、ポール、カリンが死んだことを知り、「なぜ私を見捨てたのか」と神に問いかけます。

カリンの知らせについては、アリゾナと表情だけで会話してましたが、素晴らしい演技!この2人がS14で去ってしまうんですもんね~。好きなキャラじゃないけど惜しい…。

その後、バーで飲んでいると、その日関わったインターンの男が参加。「おいおい、まさか・・・」と思っていると、最後はエイプリルのシャワーにも参加。

ジョーといい、エイプリルといい、どん底の時にインターンと過ごすのやめてほしいわ;

そして、エイプリルは「神はどこにいるのか」と問いながら、不平等な世の中を嘆き、最悪な1日を終えます…。

****** 

まさか都合よくポールが死ぬとは。これでジョーとアレックスは遂に結婚できるとはいえ、このアッサリさには拍子抜け。

そして、ここにきて頑固だったエイプリルの信仰心が揺らぐ展開に。

これから彼女の気持ちにどんな変化が起きるのでしょうか?シリーズを去るストーリーにも関わってくるのかな?

毎エピソード、新しいことを盛り込んでくるグレイズ・アナトミー14ですが、来週はベイリーの一大事となりそう…また泣くんだろうな(笑)。