海外エンタメジャーナル by Sam

海外ドラマが好き過ぎてエンタメ業界に入ったSamが、海ドラの感想やセレブニュースについて綴るブログです。

『NYガールズ・ダイアリー 大胆不敵な私たち』シーズン1第1・2・3話感想:ミレニアル世代に捧ぐ、オシャレでパワフルなガールズドラマ!【ネタバレ有】

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Instagram / The Bold Type

ついに日本上陸しました、The Bold Type...邦題『NYガールズ・ダイアリー 大胆不敵な私たち』!

2017年にアメリカで放送されてから、日本に来ることを密かに期待しておりました。

邦題はいまいちピンと来ないのですが、原題の『The Bold Type』は、文字フォントの「ボールド(太字)」と「大胆」という2つの意味を掛け合わせたもの。

まさにその言葉を体現したかのような、雑誌社で働くパワフルなミレニアルズが主役のドラマです。(米コスモポリタン誌のジョアンナ・コールズ元編集長の半生をベースにしています。)

本国ではすでにシーズン2まで放送されていますが、日本ではHuluにて12/7〜シーズン1配信開始。(毎週金曜1エピソード更新)

初回は1~3話までリリースされたので、3エピソードまとめて感想を書かせていただきます!

※以下、『NYガールズ・ダイアリー 大胆不敵な私たち』シーズン1 第1~3話のネタバレが含まれます。 

『NYガールズ・ダイアリー 大胆不敵な私たち』シーズン1第1・2・3話:ざっくりなあらすじ【ネタバレ】

人気女性誌「スカーレット」の編集部で働く、ジェーン、キャット、サットンは親友同士。

3人はアシスタントとして経験を積み、ジェーンはライターに、キャットはSNSディレクターに昇進。

1人アシスタント止まりのサットンは、部署の異動を考え始める。

カリスマ編集長のジャクリーンは、大物でありながら新人ライターのジェーンにアドバイスをするメンター的役割も果たす。ジェーンは試行錯誤しながら、自身の体験をもとに執筆する。

キャットは、記事の掲載を断ったイスラム教徒でレズビアンのアディーナを説得しに行き、思いがけず彼女に惹かれていく。

サットンは役員の男性と秘密の関係を築きながら、キャリアアップに向けて始動する。

『NYガールズ・ダイアリー 大胆不敵な私たち』シーズン1第1・2・3話:感想【ネタバレ】

「NYで仕事を頑張る女性たち」や「ファッション誌の編集部」といった題材になると、SATC、プラダを着た悪魔、アグリー・ベティ…など既に成功した作品がいくつもあるので、

その中で個性を発揮できるかどうか?というのが重要な課題になってくると思います。

本作に関していうと、このジャンルに求められる華やかさアリ、若干のチープさ(良い意味で)アリ、

そこに意外性現代的な要素をプラスしたことで、また新たな地位を確立できたのではないでしょうか?

 

まず何が意外かいうと、この手のドラマでお決まりの意地悪キャラが1人も出てこない!

今後登場する可能性はありますが、メインキャラは皆ナイスな人ばかりです。

編集長のジャクリーンは、アナ・ウィンター的な鬼のボスではなく、新人ライターに的確なアドバイスをするザ・理想の上司。

友人たちはフレネミーでもライバルでもなく、別の分野でキャリアを積み、互いを応援し合う良い関係。

おまけに、サットンが内緒で付き合う重役のリチャードも、彼女のキャリアアップを応援する純粋にいい人…と、1~3話を見る限りでは、ややこしい人間模様はなし。

それよりも、ひたすら主人公たちがポジティブに前進する姿を描いていてGoodです!

 

また、近年のドラマでは定番になりつつある「フェミニズム」や「SNS」といった課題もストーリーに落とし込んでおり、キャットが「セクシュアリティ」を探求し始める点も含めて、非常に現代的。

ミレニアル世代に限らず、同じような境遇にある若者たちからは、きっと支持を得られるでしょう。

そして、ファッション誌編集部を舞台にしながら、政治も扱うというのはなかなか新しい。

現代社会を反映しつつ、薄っぺらではないポジティブなメッセージを発信する本作は、一般的な"ガールズドラマ"とは一線を画した 評価すべき作品だと思います。

 

そしてもう一つ、劇中の雑誌「スカーレット」はただのファッション誌ではなく、かなり赤裸々な「性」のネタを扱っています。

というのも、スカーレットのベースは、米コスモポリタン誌。アメリカでは女性のバイブル的存在で、日本では2005年に廃刊され、2016年にウェブサイトとして復活しましたね。

余談ですが、私が大好きな70年代を舞台にしたシットコム『ザット 70's ショー』では、母親世代からティーンエイジャーまで(時に男性キャラも笑)「Cosmo!」と言いながら熟読していたのを覚えています(笑)。それぐらい、長年女性たちから支持されてる雑誌です。

内容は少し過激にも思えますが、劇中でジェンが「助けてほしいときアドバイスをくれる姉のような存在」と例えていたように、女性が必要とする情報を網羅している雑誌なんだ、と改めて学習しました。

下品という印象を持っていた人がいれば、少し見方が変わると思います。(ジェンもセックスの記事が自分のブランドになるのはいやと言ってましたしね。)

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軽く楽しく見られるし、今後の展開も期待できそう。(なんといっても、シーズン3の放送も決定してますし。)

ミレニアル世代前半でキャリアアップを目指している女性なら、ドンピシャで共感できる部分が多いと思います。

ありきたりな言い方ですが、元気をもらえる、オシャレをしたくなる、そしてBoldになりたくなる、是非とも女性にオススメしたいドラマです。

来週も楽しみ!

 

★『NYガールズ・ダイアリー 大胆不敵な私たち』は、Hulu で配信中です。

『The Good Fight/ザ・グッド・ファイト』シーズン1感想:グッド・ワイフ見てなくてもハマる!最高のリーガルドラマ。

Photo by CBS

乗り遅れましたが、今『The Good Fight/ザ・グッド・ファイト』にものすごくハマっています。

本作は2009~2016年まで続いた大人気ドラマ『グッド・ワイフ』のスピンオフで、リリース直後はTwitterのTLが『ザ・グッド・ファイト』の感想だらけになるほど話題になっていましたが、

自分は『グッド・ワイフ』を数話しか見たことがなかったので、なかなか踏み切れずにいました・・・。

しかし、「グッド・ワイフ見ていなくても面白い」という声をチラホラ聞き、「それなら…」と始めてみたら、めちゃくちゃ面白い!!

ずっと見ていられる・・・というか、ずっと見ていたい!これぞ、リーガルドラマの真骨頂!

本当にオリジナルを見ていなくても楽しめる作品なので、その点が気がかりな人には是非見ていただきたいです。

以下、ネタバレなし『The Good Fight/ザ・グッド・ファイト』シーズン1の感想です。

『The Good Fight/ザ・グッド・ファイト』シーズン1:あらすじ

大手弁護士事務所のパートナー ダイアン・ロックハートは、トランプの大統領就任演説を見て絶望。

辛い現実から逃れるためフランス移住を決め、事務所のパートナー達にリタイアを宣言する。

ところが、友人であるヘンリー・リンデルが巨額投資詐欺で逮捕され、ファンドに出資していたダイアンは破産してしまう。

引退はあきらめざるを得なくなるが、パートナー達から復職を拒否され、他の弁護士事務所からも見放される。

そんな中、黒人中心で構成される法律事務所のパートナー エイドリアン・ボーズマンが、ダイアンを救済する。

一方で、ヘンリーの娘マイア・リンデルは、ダイアンがいた事務所に新米弁護士として就職したものの、親の詐欺事件が原因でクビになってしまう。

マイアのゴッド・マザーであるダイアンは彼女の才能を信じ、エイドリアンの事務所に招き入れ、2人は新たなスタートを切る。

『The Good Fight/ザ・グッド・ファイト』シーズン1:感想

シーズン1は「巨額投資詐欺」という大きな軸があり、その影響と真相を中心として、様々な事件、恋愛、人間模様を見応えたっぷりに描いています。

一つ目の影響は、『グッド・ワイフ』のメインキャラであり、本作の主人公ダイアンが破産し、別の事務所へ移ったこと。

私は本家を見ていませんが、見た人なら「あのダイアンが!?」となったのでしょう。そして、ちょっとショックを受けたりしたのでしょう?

分かります・・・もう1話目で彼女を好きになりましたから!

 
 
 
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ダイアンのクールさ、頭の良さ、笑い方、何をとっても素敵!

リンデルの詐欺被害に遭ったにも関わらず、その娘を新しい事務所へ引き入れる面倒見の良さもGood。

ちなみに、民主党支持のダイアンはトランプ政権樹立にショックを受けて引退を決意しましたが、脚本が仕上がった当初はヒラリーの勝利を予想していたため、

元々は「初の女性大統領誕生!→よかった、これで安心して引退できる。」という筋書きだったそう。

しかし予想に反する展開となり、現在のシナリオに変更。結果として、その後のストーリーも反トランプ丸出しに仕上がっています。

 

そして、最も大きな影響を受けたのは、マイア。

 
 
 
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親が投資詐欺で捕まったことで、大手事務所を追い出されるわ、被害者たちに責められるわ・・・などと、とばっちりを受けまくり。

事件の真相を調べる内にあらゆる裏切りも目にし、普通のメンタルの持ち主なら打ちひしがれていたと思います…。マイアの強さは見習いたいほど。

ダイアンはもちろん、ルッカ、マリッサなど周りのサポートが手厚いのも、彼女の実直な人柄やスマートさが買われたからでしょう。

マイアを演じるのがローズ・レスリーなので、最初はついGOTのイグリットがチラつきましたが、どんどん彼女の味が出てくるにつれ、次第にその影は消え失せました(笑)。

 

事件の真相としては、「ヘンリーは本当に詐欺をはたらいたのか?」という白黒だけでなく、様々な秘密が暴露されていきます。

詳細は伏せますが、次から次へと興味をそそる展開に振り回されっぱなし。

シーズン1の核となるこのストーリーは、最後まで目が離せません。

 

そして、ダイアン達が扱う訴訟に関しては、タイムリーに時事ネタを取り入れるのが上手い!

警官の暴行事件、フェイク・ニュース、オルタナ右翼、サイバー・テロなど、現実世界で起きている様々な問題をストーリーに落とし込み、皮肉を加えながら興味深いドラマに仕上げています。

また同時に、アメリカ政治にも真正面から突っ込んでいて、

リーガルドラマでありながら政治と時事ネタもガッツリ扱い、恋愛や人間ドラマの要素もあり…と、こんな見応えあるTVシリーズはなかなか無いですよ。

登場人物に関しても、

  1. 頭が切れる
  2. 茶目っ気がある
  3. 人情味がある

の三拍子揃ったナイスキャラばかりで、もう最高!検察のコリンも含めて、キャラクターほぼ全員好きです。

誰が画面に映っていても嬉しくなるドラマって、かなり貴重だと思います(真剣)。

『グッド・ワイフ』を見てなくてもOK!

本家『グッド・ワイフ』を見た方がより楽しめると思いますが、知らなくても最っっ高に面白いです。

主人公の名前が「アリシア」ということだけ、押さえておけば良いのではないでしょうか。

ただ、本家に出てきた依頼人や検察がコチラに登場しても、「あのキャラが出てきたー!」という興奮はありません。

しかしバックグラウンドを知らなくても、今の物語に影響はないので心配ご無用です。(グッド・ワイフを見た人にとっては「知ってなきゃダメ!」なキャラ達かもしれませんが、知らずに見ても何ら問題ありませんでした。)

本来ならば、オリジナル→スピンオフの順が理想的ですが、『グッド・ワイフ』は20話超え×7シーズンと相当長いのでハードル高すぎ。

本当に『グッド・ファイト』から始めてもOKなので、その点で迷っている方がいればオススメしたいです!

『グッド・ファイト』キャスト名

ダイアン・ロックハート役:クリスティーン・バランスキー

マイア・リンデル役:ローズ・レスリー

ルッカ・クイン役:クーシュ・ジャンボ

マリッサ・ゴールド役:サラ・スティー

エイドリアン・ボーズマン役:デルロイ・リンドー

ジュリアス・カイン役:マイケル・ボートマン

バーバラ・コルスタッド役:エリカ・タゼル 

ジェイ・ディパーシア役:Nyambi Nyambi 

コリン・モレロ役:ジャスティン・バーサ

ヘンリー・リンデル役:ポール・ギルフォイル

レノア・リンデル役:バーナデット・ピーターズ

『サブリナ: ダーク・アドベンチャー』予想以上にダーク!旧『サブリナ』と比較しながらのネタバレ感想。【Netflix】

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Instagram / Chilling Adventures of Sabrina

Netflixオリジナルサブリナ: ダーク・アドベンチャー全10話観ました!

予想以上にダークな内容で、今のZ世代に向けたスタイリッシュなゴシックホラーに仕上がっておりました。

魔女のドラマって大まかにコメディ系かオカルト・ホラー系に分かれると思いますが、

1つの世界観が両方のジャンルで存在するのがサブリナ。

かつ、どちらも面白いというのはレアだと思います。

原作も2つあり、70年代に出版されたコミック ”Sabrina the Teenage Witch” が『サブリナ』、2014年に出版されたダーク版 ”Chilling Adventures of Sabrina” が『サブリナ: ダーク・アドベンチャー』の基になっています。

ゆえにリブートというわけではないのですが、やはり比べずにはいられない!

というわけで、旧&新サブリナの違いをベースに感想を述べていきたいと思います!

※以下、『サブリナ: ダーク・アドベンチャー』のネタバレを含むので、ご注意ください。

『サブリナ: ダーク・アドベンチャー』あらすじ

人間&魔女のハーフのサブリナは、普通の高校に通い、ティーンらしい日々を送っている。

しかし16歳の誕生日を迎えると、闇の洗礼を受けて「人間」の人生か「魔女」の人生どちらかを選ばなくてはならない。

ボーイフレンドや友人たちと離れたくないサブリナだが、魔法の力を手に入れたいという思いや周りのプレッシャーから、人間 or 魔女という選択肢の間で葛藤する。

『サブリナ: ダーク・アドベンチャー』感想【ネタバレ】

違い①:最初からサブリナは人間&魔女のハーフだと自覚している。

旧サブリナでは16歳の誕生日当日になり、初めて人間と魔女のハーフであることを知らされますが、本作のサブリナはすでに自分の正体を認識しています。

誕生日が来る前に、今まで通り人間としての人生を歩むか、魔力を得て年を取らない魔女としての道を選ぶか、決断しなくてはなりません。

知らなかったらまだしも、叔母たちの魔法を見て育ったのだから、決断に迷いが出るのは無理ないかも。

結果的に、一見いいところ取りな人間・魔女の両方をかじる日々が始まったものの、その半端さがサブリナの弱みとなりつつあるのが皮肉なところ…。

違い②:人間と魔女の学校に通う二重生活を送る。

旧サブリナは転校生として普通の高校に通いながら、叔母たちや本から魔法を学んでいましたが、本作では人間と魔女の両方の学校へ通うことに。

ゆえに今回は、最初から高校で彼氏や親友など交友関係が築かれていたため、魔女学校で「転校生」という立場に置かれます。

意地悪な女子グループとは、いじめっ子 vs いじめられっ子の構図とは一味違う関係性が描かれていくのも興味深いところ。

また、転校生サブリナに興味を持つニックという存在も、ハーヴィーとの関係に影響をもたらすかも知れませんね。

違い③:サブリナの両親は亡くなっている。

離れて暮らす両親がたびたび登場していた旧サブリナとは異なり、本作では両親が事故で亡くなっています。

よって、魔法の修行のため叔母たちの家に居候しているのではなく、ゼルダヒルダが両親の代わりとしてサブリナの面倒を見ているよう。

両親の死因「事故」には陰謀説がありそうですし、過去のストーリーにまだまだ秘密がありそうな予感。

ミステリアスなスペルマン家の歴史には今後も注目です。

違い④:ゼルダヒルダの関係がシビア。

ゼルダといえば真面目で堅く責任感の強い叔母(美人)、ヒルダといえば自由で楽しく少々責任感に欠けた叔母(お笑い系)という印象で、姉妹関係もカジュアルでしたよね。

しかし本作では、ゼルダは非常に厳しくダークな性格で、学生時代に容赦なくヒルダをしごいていたり、今でも気に食わないと殺して土に埋めたり(復活しますが)と、姉妹の力関係がしっかり描かれています。

S1を見た限りでは、比較的、ヒルダが”善"、ゼルダが”悪”寄りな印象。

話が進むにつれ、姉妹関係も大きく変わっていきそうですね。

違い⑤:猫のセーレムが言葉を話さない。

サブリナといえば、おしゃべりで皮肉の効いた黒猫のセーレムが名物でしたよね。

あの、セーレム、が!!!

・・・本作では言葉を話しません。

確かに、セーレムがあの調子で話したらコメディ色が強くなるし、真面目に話されても旧サブリナファンは戸惑うのでしょうが(笑)。

ちなみに設定も異なり、以前の「世界征服を企てた罪で、猫に変えられてしまった魔法使い」ではなく、「魔女に仕える使い魔」とのこと。

シーズン2以降で話すようになるか気になりますが、今回は本物の猫を使って撮影しているようなので、

セーレムの登場回数が増えると、猫アレルギーのキーナン・シプカ(サブリナ役)との絡みで苦労しそう・・・。

違い⑥:ハービーの一族は魔女ハンター。

ハービーといえば、優しくて少し抜けてるスポーツマンでしたが、本作ではコミックや絵を描くのが好きな少々オタク寄り。

特徴が異なるだけでなく、本作で彼の一族は魔女ハンターとのこと!

まだ本人は気づいていませんが、今後魔女としてのサブリナと対立…なんて展開にもなり得ますね。

コメディでは彼のおバカっぷりが魅力だったものの、シリアスなキャラで無知な感じを出されるとあまり魅力を感じないなあ…。

さらに、ホラーでありながらフェミニズムを描く本作では、サブリナの行動力やたくましさが男らしく描かれているので、ハービーが余計女々しく映っちゃうんですよねえ。(Sorry!)

違い⑦:親友たちがサブリナの正体を知る。

旧サブリナでは、友人たちに正体を知られてませんでしたよね。

一方、本作では、親友の1人ロズがカニングという能力で不思議なビジョンが見えるようになり、サブリナが魔女だと気付いてしまいます。

友人たちも関わってくる辺り…なんだか『ヴァンパイア・ダイアリーズ』を連想しません?

ヴァンパイアの主要キャラから普通の人間が減っていったように、

サブリナについても、魔女、能力者、ハンターだらけで純粋な人間キャラはいなくなりそう。

違い⑦:サブリナが禁断の魔術を使う。

旧サブリナには可愛らしい魔法しか出てこなかったものの、今回はサブリナが1人殺して1人生き返らせるという禁断の魔術を使います。

魔女は生き返るからとはいえ、生贄としてアガサの首を切って殺すとか、カワイイ顔して残酷!

まぁダーク版を謳うのであれば、これぐらいはしないと満足できませんが。

危険を冒した結果として、さらに酷な展開となり、闇は深まっていくばかり。かわいそうなサブリナ&ハービー・・・。

違い⑧:ダーク&スタイリッシュ&フェミニスト

キャラクターの名前や相関図がかぶるだけで、もはや別の物語と言ってもよいでしょう。

明るくハッピーなコメディ『サブリナ』がダークになると聞いて、どんなものか?と気になっていましたが、旧サブリナのエッセンスを少々残しつつ、完璧なダーク版に仕上がっていたと思います。

残酷な描写はあってもやり過ぎではなく、ティーンドラマ×ホラーのバランスが絶妙で、大人でも十分に楽しめる作品でした。

そして女性としては、フェミニズム関連の問題にタックルし、強い女性キャラがバンバン登場することも嬉しく思います^^

また、『リバーデイル』のクリエイターが手掛けただけあり、本作もスタイリッシュ。

オープニングのアニメーションもイケてましたし、ファッションについてもブレア・ウォルドーフ以来のヘアバンドブームが来るのでは?と予感しています(笑)。

そして…新たなサブリナ役に息を吹き込んだキーナン・シプカが素晴らしかった!

『MADMEN』や『フュード 確執』でもそうでしたが、少し影のあるティーンエイジャーの役が本当に上手い。ダーク版サブリナ役は、彼女以外にいないでしょう!

シーズン2は2019年!

『サブリナ: ダーク・アドベンチャー』は、シーズン1を撮り終えた後すぐ、シーズン2の撮影に入ったとのこと。

現在、絶賛撮影中なので、遅延なく来年10月にS2が配信されることと思います!

キャスト情報については、以下の記事でまとめましたのでご参考までに^^

ファン必見!『サブリナ: ダーク・アドベンチャー』キャストのプロフィールまとめ

おまけ

以下の動画で、『サブリナ』キャストが『サブリナ: ダーク・アドベンチャー』を観た反応が見られます!ハービーが別人になってたのが衝撃(笑)。

www.youtube.com

 

ドラマ『KIZU-傷-』第1話感想:新たなHBOの名作!新聞記者が故郷で起きた少女殺人事件の謎を探るミステリー。【Sharp Objects】

Photo by Star Channel

2018年アメリカで大ヒットしたHBOのドラマ『KIZU-傷-』(原題:Sharp Objects)。

とうとう、日本でも10月15日~スターチャンネルで放送が始まりました!

実は原作となったギリアン・フリンの同名小説を9月に読み終えたばかりなのですが、

普段小説を読まない私さえ物語にグイグイと引き込んだ傑作ミステリーでした。

ドラマ版には作者のギリアン・フリンもエグゼクティブ・プロデューサーとして加わり、『バフィー 恋する十字架』や『UnReal』でおなじみのマーティ・ノクソンが製作総指揮を務め、スタジオはHBOということで、クオリティは保証されていると言ってもいいでしょう!

すでにオチを知っているものの、小説を読んでから観ると、twist&twist!な本作の「あのシーンはどう描かれているのか?」と更に期待が高まるばかりです。

それでは以下、『KIZU-傷-』第1話の感想(ネタバレ有)です。(次回は、最終話まで観てから更新します。)

『KIZU-傷-』あらすじ

ミズーリ州セントルイスの新聞記者カミールは、故郷ウィンド・ギャップという小さな町で起きた少女殺人事件と少女行方不明事件を、連続殺人事件とみて取材するよう編集長に指示される。家族と疎遠のカミールは渋々帰省するが、目にするあらゆる物が過去の忌まわしい記憶を呼び起こし始める。特に妹を失った辛い思い出が事件に重なり葛藤する中、彼女は捜索中だった少女の遺体発見現場に偶然居合わせる。

引用:スターチャンネル

 『KIZU-傷-』第1話:感想【ネタバレ有】

※以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。

冒頭で2人の少女がローラーブレードで道路を走り抜ける―

後からわかるように、主人公カミールと妹のマリアンですね。

カミールが少女時代を回想しているわけですが、卑猥な写真が飾られた小屋や亡くなった妹との思い出から、この町も家族も「何かしら問題があるのだろう」というただならぬ雰囲気がうかがえます。

そんな故郷ウインド・ギャップで少女殺人&失踪事件が発生。カミールは上司の命令で、事件の記事を書くため一時的に帰省します。

原作ではシカゴの新聞記者だったのですが、ドラマではセントルイスなのですね。 

田舎から都会に移り住んだということで、シカゴの話はよく話題に上っていたのですが…あえてセントルイスにした理由は不明。

他にもキャラクターの登場の仕方など微妙な違いはあれど、町や登場人物たちの独特な空気感を忠実に再現していることには感激!

画面に映し出された世界観は、原作を読んだ時に覚えた感覚とほぼ同じでした。

そしてなんといっても、劇中で流れる音楽が良い!!

ドラマ版は音楽にこだわっているということで、2話以降もぜひとも注目したいところ。(レッド・ツェッペリン多用とのこと。)

ちなみにキャスティングに関しては、エイミー・アダムスの演技が素晴らしいのは言うまでもないのですが、カミールが今30代(のはず)で昔は町一番の美人だったという設定を考えると、「う~ん・・・?」と引っかかっていました・・・(失礼)。

しかし!調べたらエイミー・アダムスって昔「ザット70'sショー」に出ていたらしく、高校生役を演じていた当時の写真がめちゃくちゃ可愛い。ザ・ブロンド美人。

ゆえに、彼女はカミールにピッタリの見事なキャスティングということで納得しました(笑)。(現在44歳という点は目をつぶります・・・)

その他には、冷たい母アドーラや、いかにもワルい異父妹のアマは原作のイメージそのもの。

小さな田舎町に、大金持ちの美人ファミリーがいたらそりゃ目立つし、町を出ても住人からは覚えられていますよね。映像であらためて見ると、非常に興味深い家族だなあ、と・・・。

さらに、カンザスシティ出身の刑事ウィリス、ジョン、ジャッキー、アンの父など、第1話に登場したキャラだけでも気になる人物ばかりでしたね。

もちろん、誰が犯人なのかアンテナを張って見ていきたいところですが、

彼らがカミールとどう絡んでいくのか?

事件や被害者とどう関係しているのか?

そして、最後に映し出されたカミールの傷のように、今後この町でどのような「傷」が出てくるのか?

という部分にも注目です。

原作を読んだ者としても、この先がドラマ版でどのように描かれているのか気になって仕方がありません。作品に対する日本での反応も楽しみ!

というわけで、2話以降にも期待。純粋にドラマとして楽しませていただきます!

登場人物/キャスト情報

カミール・プリーカー(エイミー・アダムズ)

アドーラ・クレリン(パトリシア・クラークソン

アマ(エリザ・スカンレン)

ウィリス刑事(クリス・メッシーナ

ヴィッカリー署長(マット・クレイヴン)

ジョン・キーン(テイラー・ジョン・スミス)

ジャッキー(エリザベス・パーキンス

アラン・クレリン(ヘンリー・ツェニー)

『ベター・コール・ソウル』シーズン4 最終話まで観た感想:文句なしで最高のシーズンでした!

AMC

『ベター・コール・ソウル』シーズン4のフィナーレから1週間―

1話ずつの感想を書くことは諦めて、毎週純粋にソウルを楽しんでいたので、「今週から観られないのか・・・」と悲しみに打ちひしがれております。

ブログの更新は5話でギブアップしてしまったものの、中途半端にはせず「最終話まで観た感想」として締めたいと思います!(あらすじ割愛)

『ベター・コール・ソウル』シーズン4 感想【ネタバレ】

スタート時から面白かった『ベター・コール・ソウル』ですが、シーズンを重ねるごとにどんどん面白さが増し、S4は今までで最高のシーズンでした!

まずは『ブレイキング・バッド』ファンとして、この世界観を見せ続けてくれてありがとう!とお礼を言いたいです。

「ソウル」というキャラクターを主役にして、完璧だった本家に劣らぬ素晴らしいスピンオフに成長するとは。ヴィンス・ギリガンの神っぷりといったら・・・。(とはいえ、BrBaのNo.1は揺るぎませんが。)

今シーズンは当初のコミカルなトーンがなくなり、いよいよジミーからソウルへ変遷していく姿が見られました。

それはまるでウォルターがハイゼンベルクに変わっていった時のよう。

ゆえにスカイラーが協力しつつも離れていったように、キムとの距離も開いていき、毎週毎週ジミーとキムが決裂する瞬間がいつ来るのかと、恐れてながら見ていました。

が、結局フィナーレでもはっきりとした2人の別れは来ず。

ただ、最後に感動的なスピーチで人を欺き、今後「ソウル」と名乗ることを決めたジミーに対して見せたキムの表情から、終わりが近いことは明らか。

途中で盛り返したように見せておいて、結局1度入った亀裂を修復することは不可能。

2人の関係という観点では、S5こそ本当に恐れるべきシーズンなのではないかと思います…。

 

そして、マイク!

じいさんなのに、カッコよすぎでしょう。渋い!

マイクじゃなければ、ラロはまけなかったでしょうね。(ガムはああやって使えるのか・・・)

ウェルナ―の逃亡は、厳密に言えばマイクのミスじゃないと思うのですが、

一切の言い訳をせず自分の責任として探し出し、意に反して手を下すという・・・。

マイクが「どのような結果を招くか考えなかったのか?」と問うたように、ウェルナーの考えは甘すぎたとしか言いようがありません。

とはいえ、奥さんに会いたい一心で脱出した彼が、一生奥さんに会えなくなるという末路を辿ってしまったことは、実に残念で切なかったですね。

そして残酷さに相反するような、マイクが銃を放つまでのシーンの美しさは100点。さすが…!

 

最終話の評価ですが、IMDbスコア9.7とかなりの高得点。(Rotten Tomatoesはほぼ全話100%)

最高に面白かったS4を、完璧に締めくくった『ベター・コール・ソウル』のクルーに拍手です!

次のシーズンまで、またあと1年近く待たなければいけないと思うと辛い・・・

その間どうすべきか?

いや、もうこれは間違いなく・・・

ブレイキング・バッド』を最初から見直すしかないでしょう!早速始めます。

『アメリカを荒らす者たち』シーズン2感想:S1よりダークかつ面白い!

アメリカを荒らす者たち』シーズン2全話、あっという間に視聴しました。

シーズン1の男性器らくがき事件から1年。今回もまた「ウン○事件」というふざけたテーマなのですが、

相変わらずのシリアスなタッチ&賢い構成で、前回よりもさらに面白くなっていました!

以下、アメリカを荒らす者たち』シーズン2の感想です。

アメリカを荒らす者たち』シーズン2:あらすじ

ワシントン州の名門校で、ウン○にまつわる事件が次々と発生。

女生徒クロエの依頼でピーターとサムが調査を始める。

容疑者として名の挙がったケヴィンは、警察からの誘導尋問を受けて自白。自宅謹慎になるが、現在は無実を主張している。

そんな中で、ピーター達の調査から新たな容疑者が浮上し、学校の内情までもどんどん明らかになっていく。

アメリカを荒らす者たち』シーズン2:感想【ネタバレ有】

まずは、ブラボー!めちゃくちゃ面白かったです。

キャストの演技も、脚本も、演出もパーフェクト!

ケヴィンのフルーツニンジャだの、ディマーカスの「全員と違う握手するんだぜ」エピソードだの、「アホだ(笑)」と思うことを、真面目なドキュメンタリーを通して見るのが可笑しくて仕方ありませんでした。

しかしジョークを取り入れながらも、一貫してトーンはシリアス。それが本作のユニークなところなんですよねえ。

アメリカの高校生活とソーシャルメディアの闇にメスを入れ、前回よりもダークな仕上がりとなっています。

警察の誘導尋問&学校側の隠ぺいがヒドイ

警察がケヴィンへ自白を誘導するシーンは、『殺人者への道』を彷彿とさせるほどリアルでした。(内容は「どうやってウン○を仕込んだか?」ですけど。笑)

また、学校側もケヴィンを犯人に仕立て上げ、彼を擁護するクロエに対して脅しをかけるという黒さ。

反対にバスケの花形選手であるディマーカスは優遇され、

評判を落とさないよう手を回す、名門高校の闇を垣間見たような気になります。

ソーシャルメディアの闇・闇・闇!

インスタ極めまくってる、ジェナみたいな女の子って沢山いますよね。(やっぱプロのカメラマン使ってるのか。)

でも、写真で見る完璧なリア充ライフの多くは作り物。デジタルで人とのつながりを感じているようで、実は孤独感は増しているのですね。

そんな孤独につけこまれ、SNSのなりすましに恋をして、まんまと犯行に及んでしまった3人の生徒の行動は、まさに現代の若者の心理を映しているのでしょう…。

サムの「poop is funny(ウン○は面白い)」という発言がありましたが、

本作は一見笑えるウン○事件から社会問題に切り込み、

SNSで見せる偽りの姿の「裏側は "クソ" だらけ」という強いメッセージ性を放つ、

まさに新しいタイプの社会派ドラマ。(モキュメンタリーであり、コメディでもあるわけですが。)

インスタに夢中な10代への警鐘として、同世代の若者こそ見た方が良いでしょう。

twist(意外な展開)が上手い!

何気なく紹介された人物が、のちに重要な存在として出てくる。

さりげなく散りばめたヒントが、後になって利いてくる。

そして、どんでん返し。

構成がスマートで見応えありますわ~。

ケヴィンが実行犯の1人というのは大してサプライズではありませんでしたが、

そこまでの導き方が非常に上手かったと感じています。

とにかく演技が素晴らしい!

シーズン1に引き続き、キャストの演技が素晴らしかったです!

クリエイターも今の10代の特徴や傾向をうまくとらえて脚本に落とし込んでいるので、

現実にあり得る高校生同士の掛け合いと、キャストのものすごく自然な演技が合わさって、

改めて本当にドキュメンタリーのようだと感服しました。

シーズン3は?

現時点でシーズン3の製作はアナウンスされていませんが、今回もまた高い評価を受けているので、きっと更新されるでしょう。

2シーズンではまだまだ見足りないので、来年のリリースに期待したいと思います!

【11/20追記】

残念ながら、Netflixはシーズン2での打ち切りを発表しました。

しかし製作元のCBS Studiosはすでに複数のバイヤーからオファーをもらっているらしく、他のプラットフォームでシーズン3をリリースする可能性もあるかも…?続報を待ちたいと思います!

 

◆シーズン1の感想はこちら◆

www.kaigai-entertainment-journal.com

Photo courtesy of Netflix via IMDb

『ベター・コール・ソウル』シーズン4 第5話 感想(ネタバレ):ソウル・グッドマン登場!

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 『ベター・コール・ソウル』シーズン4 第5話:あらすじ

ジミーが担当する携帯ショップに1人の客が来店。使い捨て携帯ならプライバシーを保護できると売り込んだ上で商品がすべて予約済であると嘘をつき、まとめ買いさせることに成功する。

同じように足のつかない携帯を必要とする客を求め、夜中に外へ繰り出し、ワルそうな人々に商品を売りまわる。

マイクはガスのメスラボを建設するための業者を探し、ドイツ人のエンジニアを雇う。

キムは未成年者の弁護に集中していると、メサ・ヴェルデの書類にミスがあったことが発覚し叱責される。

『ベター・コール・ソウル』シーズン4 第5話:感想【ネタバレ】

まさか・・・まさかの、ソウル・グッドマンが登場しました!

冒頭のシーンは、『ブレイキング・バッド』S5E14 "Ozymandias" 辺りのソウルとフランチェスカ

警察が来たら弁護士を呼ぶと話すフランチェスカに、ソウルは弁護士の名刺を渡し「ジミーの紹介」だと伝えるよう指示。これは一体だれ・・・!?

キムであってほしいと思うものの、フランチェスカとキムはすでに知り合いだから「Tell them Jimmy sent you」なんて言わないでしょうね;となると、ハワードでしょうか?

また、もう一点気になるのが、「11月12日午後3時」にフランチェスカが事務所で電話をとると約束していたこと。

一体だれから、どんな内容の電話が来るのか、気になって仕方ありません・・・。

 

タイムラインが元に戻ると・・・ジミーとキムの距離感が辛い

一緒に映画観ればいいじゃん!

あのシーンのよそよそしい態度と、同じ空間にいるのに心は遠く離れているような、ジミーとキム1人ずつのカットに胸が痛くなりました…。

また、ジミーは街で携帯を売りさばいて得たお金を奪われた後も、キムには嘘をつき、秘密は増えていくばかり。

2人の別れが近づいているような気がして、どんどん辛くなってきます・・・。

 

そして、メサヴェルデ以外に未成年の弁護を始めたキム。そしてミス発覚。

苦労して手に入れたクライアントをないがしろにしちゃダメでしょう!

信用を勝ち取ってからの、この一件は痛いですね;

メサヴェルデへのパッションを失い、今後どこへ向かっていくのでしょうか?

どんどん活気を失っていくキムが、ただただ心配です。

 

最後に、先週ガスがマイクに依頼したかった仕事は、メスラボの建設でしたか!

ラボの末路を知っているだけに、その始まりを見るのは感慨深いものがありますね…。

冒頭のソウル登場を含め、今回は『ブレイキング・バッド』ファンにとって大満足のエピソードだったと思います。

 

さて、第5話はナチョの登場なしだったので、ここまで。

1話ずつの感想を書くことが向いておらず、どんどん記事更新が遅れてしまう…そのせいか感想が短く(浅く)なる…というのが悩みです;

いっそ途中でやめてでも、最終話まで観てから一気に書こうかと考え中・・・(独り言)。